テアニンパワーでほっと一息、リラックス

テアニンは抹茶、玉露のような製造方法のお茶に多く含まれております。

テアニンとは、緑茶に含まれるアミノ酸の一種であり、興奮を鎮め緊張をやわらげる働きをもっております。イライラしているときはこの種類のお茶がリラックスする気分にしてくれます。

アミノ酸はお茶の旨み・甘みに関与する成分で、その60%以上はお茶に特有なテアニンです。テアニンはグルタミン酸に近い構造をしており、上品な旨みと甘みが特徴です。茶葉に含まれるテアニン以外のアミノ酸としては、グルタミン酸・アスパラギン酸・アルギニン・セリンなどがあります。

テアニンはお茶やツバキ、サザンカには存在しますが、それ以外の植物には存在しません。 二番茶よりも一番茶、一番茶でも初期の若い芽に多く含まれ、成熟した芽では極端に減ります。
また、玉露のように被覆して(日光を当てない)栽培すると、アミノ酸からカテキンへの生成が抑えられるため、茶葉中にテアニンを豊富に含んだままの状態となります。このため、新茶や玉露は旨みの多い味わいに、番茶はあっさりした味わいになるのです。

お茶の浸出液のカフェイン濃度は約0.01~0.02%で、お茶を1杯飲むと15~30mgのカフェインを摂ることになります。この量のカフェインですと、かなり強い興奮作用を示すはずなのですが、実際には穏やかな興奮作用でとどまります。これは、テアニンにカフェイン興奮抑制作用があるためで、劇的な作用を適度な作用に変えるあたりは、お茶がもつ天然 ・自然の妙といえるでしょう。

テアニンが血圧上昇を抑制することや脳の神経細胞を保護する働きをもつことは、動物実験を行った結果、明らかになりました。また、テアニンを飲んだ場合の人間の脳波を測定すると、リラックスしている状態のときに多く出現するα波が上昇することも判明しています。

テアニンは抹茶、玉露のような製造過程で新芽の頃、茶畑に覆いをして3週間ほど日陰の中で成長させたお茶に多く含まれております。気分を落ち着かせたり、イライラしているときはこの茶を飲むことです。記憶力、集中力を高める効果もあります。